画力アップとは

 ブログ1記事書いてもまだ着きません。地元が遠いです。新幹線も1時間半ほどかかるのですが、そこからまた車で1時間はかかります。遠い。


年末にティア用の漫画は6pくらいまで描けました。描きづらいコマは後回しです。性癖垢と違って、デフォルメがきいた絵柄なのですごく速く描けて楽しいです。それに、性癖垢で鍛えたおかげで画力も上がったので、久しぶりに描く創作キャラがみんな上手に描けて、なんかまるで上手い人に自キャラを描いてもらっているかのような喜びがあります。なんこれ、ラッキー、自分なのに。


性癖垢を始めるまでは、自分の画力に満足していました。充分に描きたい世界観が描けるなと思っていて、それはそれでとても楽しかったです。今はなんだかさらに上の画力ばかり求めてしまって、描いていていつも「もっと絵が上手くなりたいーーー!」ともどかしいのですが、それでも数年前より上手く描けているので楽しいです。なにが上手くなったんだろうな?暇だし分析してみよう。


まずは丁寧になったと思います。前髪に隠れた眉や目元にホワイトを入れて空気感を出すとか、今はやらないと気持ち悪いので息をするようにやってますが、数年前は意識にもなかったです。細かいところの一手間を惜しまなくなったのが、ひとつ上手くなったところかもしれません。刺繍とか装飾物、植物の類いは昔から嫌いじゃなかったのですが、アナログで線が潰れちゃうので避けてました。それが今は潰れずに描けるので、気楽に描けているのも情報量が増えていて良いのかなあ。


次に整った顔立ちが描けるようになりました。性癖垢で、とにかくBLなんだから顔が良く描かなきゃ!と練習したり、よその人の絵を見て学んだりしたお陰で、ある程度綺麗な顔立ちが描けるようになりました。それも上手く見える部分だと思います。


別に自キャラがみんな美人だとは思っていませんが、人様に楽しんでもらう作品づくりとなると、そりゃ顔が良い方が良いでしょう。映画だってある程度、美人さんで撮るじゃん。それと同じです。そういう意識が芽生えたことも良かったなと思います。脳内の自キャラと、皆様に見ていただく自キャラは違って良いんだと思えたことも良かったです。うちのこクラスタだからか、うちのこを忠実に表現したい気持ちが今までは強かったので……。


あとは丁寧に描くことと似ているのですが、ある程度、説得力があるパーツを描こうと意識しています。今までは耳の位置とか、襟の形とかとってもテキトーだったんですが、そういうのを違和感なく、ある程度リアリティもって描こうと思っています。服の継ぎ目とか皺とかね!その辺は、画面が映えればいいやって気持ちもありますが……。


そうそう、画面の映えも意識するようになりました。顔の周りは髪の毛の線を増やして情報量増やそうとか、目元もまつ毛を細かく描いて情報量増やしたり、ベタもベタぁ〜とバケツ塗りにせず、ある程度の情報量があるように気をつけています。画面映えするからね!それから背景を描くのがまったく苦ではないので、必要なシーンはどんどん描いていこうと思っています。めっちゃ映えるからね!背景を描くのを避けるという人に沢山出会ったので、これは自分の個性だなと思って、背景はどんどん楽しんで描いています。


性癖垢の漫画の背景はある程度、資料を準備して描いていますが、ティア用の漫画はファンタジーなので、特に資料も用意せずにのびのび妄想に任せて描けるので楽しいです。ああだったらいいな、という気持ちと、なんか画力とソフトの都合で結果的にこうなったな、というのを合わせ技で楽しんでます。


他には線画のメリハリを意識するようになりました。アナログ時代も0.2と0.05を使い分けていましたが、デジタルだともっと劇的に使い分けられるので、主線は太く、補助的な線は細く、ペンも分けています。それでかなり見栄えがするので、とても良いなと思います。というか、情報量を増やしつつもゴチャゴチャし過ぎないようにしてくれている、という方が合っているかも。


あとは横着せず、1番その瞬間のそのキャラらしい仕草を描く……というのを意識しています。以前はある程度、描けるポーズを描く、というスタンスだったのですが、今は多少苦労してでもキャラの個性が伝わるポーズを心がけています。多分これが、今まで描いてきたなかで1番苦労しています。人体の理解が足りない……。


でもどうせ大好きな自キャラを描くなら、よりそのキャラらしさが伝わった方が良くない?!という貧乏性を炸裂させて、根性で描いています。表情や発する言葉だけじゃなくて、しぐさが、しぐさが良いんだよぉぉぉ!というパッションを胸に灯して、描いちゃあ消し、描いちゃあ消して頑張ってます。キャラが二次元的じゃなくて、三次元的にそこにいるんだと思ってほしいです。ま〜独りよがりかもしんない、でもこういうのはきっと、物量を描けば描くほど効いてくる気がするので、妙に頑張っています。絶対この拘りのせいで遅筆なんだな、よくわかったよ。


ようやく新幹線が駅に到着です。弾丸ですが楽しんできます。