私とごはん

 お久しぶりです。年始から仕事が忙しく、色々な波を繰り返して今に至ります。あまりの忙しさ、プレッシャーのお陰で、ゲームも楽しめなくなり、唯一の娯楽が「食べること」になりました。


この私の娯楽が「食べること」?!という驚きでいっぱいです。幼少期は、食べるのが遅く、いつも昼休み中も居残りで給食を食べており、食事がコンプレックスでした。その上、母が働いており家庭料理がほとんど無い家庭で、コンビニ弁当やラーメンばかり食べていたので、あまり美味しいと思うものも無く、口に入れば何でもいいやと思っていました。あまり裕福では無い家だったのもあり、母はよく「みそスープ」という呼称の、具なし味噌汁を作ってくれて、それを満足して食べていました。


家庭料理にあまり触れずに一人暮らしを開始してしまった為に、大学生・社会人になってからも、お菓子で済ませたり、白米だけ食べたりしていました。たまにカレーを食べたいなと思って作るのですが、「みそスープ」で育った人間の発想の乏しい事、具なしカレーを作って飲んでいました。いや、ジャガイモのでんぷんによってとろみが出ることは知っていたので、片栗粉を入れた具なしカレーを飲んでいました。貧乏学生だったしね。


そんな食育の底辺って感じの育ちで、最終的には食事はカロリー接種だと認識していたのですが、おかげさまで今さらになって、食事の楽しみが分かりました!今年の目標は「美味しいものを沢山食べる」なんですが、順調に達成していっています!我ながらすごい変貌!


きっかけは去年か一昨年、自分の好物を認知したことです。本当はお刺身が大好きだったのですが、海無し県で育ったためか、お刺身は正月か誕生日にしか出てこない食べ物でした。なので、例えるなら、おせちが好物です!と言わんばかりの、贅沢品好きだと思われるのが嫌で、お刺身が好きだと自覚できずにいました。誰もが喜ぶハレの食べ物だろうと考えていました。が、みんながみんな、お刺身について、おせちのように敬っている訳ではないことがわかり、この年にしてようやく「私はお刺身が好きです」と周りの人に言えるようになりました。


その結果、ランチで後輩達が「今日はひこさんの好きなお刺身のある店にいきましょう」と言ってくれるようになり、お刺身にありつける事が増えました。というか、案外、いつだってお刺身を選んで食べて良かったのだ…。そうやって、私はお刺身が好きなんだと認めてあげることが出来るようになると、自分の中に「食べ物ヒエラルキー」が明確に出来るようになりました。これは大好き、これはまあまあ、これはビミョー、みたいな感じです。それは食の楽しみを更に広げてくれました。今までは外食で何を選んだらいいのか分からなかったけど、今は分かります。よりヒエラルキーの高いものを選ぶからです。とても楽しいです。


ひとつ悩みがあるとすれば、年始から半年でそこそこ太ったことです。服がきつい…社会人からこっち、何もしなければ勝手に痩せていく暮らしだっただけに衝撃です。ついに私もダイエットデビューなのか……でもごはんは食べたい!


思えば少食すぎて、外食でごはんを食べきれないので、人とごはんに行くのがずっと苦手でした。人前でごはんを残したくないし、奢ってもらえる時など尚更です。他人との外食がめちゃめちゃプレッシャーでした。それが今や…食べ切れるメニューも増えました!ファミレスレベルなら大体食べ切ることが出来ます。なので、外食への恐怖も今はまったく無くなりました。なので、外食も大好きです!美味しいもの沢山食べたい!


人は何歳になっても変わる時は変わるんだなあと、つくづく感じます。ごはんは避けて通れない行為なので、それを好きになれたことがとても幸せです。これからも美味しいものを沢山食べたいです。