FEを振り返る※ネタバレ有
あれよあれよと新年になりました。私はいま、ファイアーエムブレム風花雪月のテーマソングを聴きながら、新幹線に乗っています。昨年の後半はこのゲームに没頭した日々でした。
妹の猛布教を受け、私は基本的には手をつけずに断らないので、まずはやってみようとプレイしてみました。西洋ファンタジー、それに学生という、自分では手を伸ばさない2大ジャンルなだけに、正直、世界観に馴染めるか不安がありました。冒頭で耳慣れない横文字地名・名前が乱立した時は身構えましたが、世界の事をあまり知らない先生というポジション、優しく世界の事を教えてくれる級長(この時はクロード)のお陰で、自然と世界観に馴染む事ができました。
先生という立ち位置も非常に良かったです。私は学校が窮屈…先生が鬱陶しいと思っていた方の人間なので、あまり学校が舞台のゲームは気乗りがしないのですが、先生だったので、大人視点で若い子達を見守り・育てるというポジションを楽しむ事ができました。マヌエラ・ハンネマンという同僚がいる事も楽しかったです。
1周目の黄ルートはとても楽しかったです。王族や貴族という空気感に対して、窮屈そう…という偏見があった私は同盟の仕組みに惹かれて黄ルートを選びました。ストーリーにおいて、級長クロードの頼もしさが良かったのは勿論ですが、クロードの目指す世界観に心惹かれた事で、一気に面白くなりました。私はそう…わかっちゃいるんだけど、外国にルーツを持つとかいう設定に弱いんだ。少なからず共感する経験があるという、単純な理由からです。
それで、クロードの目指す世界を実現させるために戦いました。1周目だけあって、帝国メンバーと戦う時に心が痛まず(あまり知らない人たちなので…)スイスイ出来ました。ただ、ディミトリとかいう、級長で次期王子だったはずの人がヒルダの…アレだった時はびっくり仰天しました。何で。どうしたの。あとは宮城にペトラとドロテアがいた時に驚いた。ドロテア…君はたしか、平民だったと思うけど、何があってそんなに彼女の近くに配置されたんだ。早く赤ルートが見たいと思いました。
無事にクロードとペアエンドを迎え、あまりにも世界の事を知り過ぎてしまった感があり、この時点での私の最大の謎「なぜエーデルガルトはあんな行動を取ったのか」を最後までお預けにしようと思い、次に青ルートを始めました。
ディミトリとその仲間たちのストーリーや支援はなかなか理解が難しいものが多かった…後々、赤ルートのエーデルガルトと対比させて考えたのですが、ディミトリは内側に籠るところが強く、自己開示に慎重なキャラだったと思います。こっち(プレイヤー)が受け身にならず、もっと積極的に、この子は何を望んでいて、何を恐れているんだろうと考えてあげるべきだった…と今では思います。また、クラスの子たちが騎士道物語に憧れを抱いていましたが、それがどんな内容なのか…よくわからないから理解・共感できないな…と諦めつつあったのですが、3ルート終わらせた今になると、理解しようとする事を自分が放棄しただけだな、と反省しています。
私は自分でも自覚しているのですが、個人の望みの探究にあまり興味がなく、世の中を良くすることや、社会そのものに対する望みに共感し、応援して、そればかりに偏ってしまう所があります。そういう、社会を相手にした物語を望んでいる所もある。それで、そういう意味でも多分、黄ルートから遊べた事は、このゲームにハマるにあたって幸運だったと思うのですが…3ルート終わってみると、誰のどんな望みも同様に尊いものだったと思うようになり、今さらながら、青ルートの子たちへの寄り添いが足りなかったと痛感しています。個人的なしがらみや望みの中で生きている子が多いクラスだった。それはそれだけ、彼らが檻の中で育ってきたという事だと感じます。だけどエーデルガルトやクロードのように、じゃあその檻を破壊しよう!と言うことが正解でもないのかもしれない。きっと青ルートは俯瞰して見るストーリーじゃなかった、同じ視線の高さにいて寄り添う事が大事だった…と、色々と考えさせられました。3ルートそれぞれの価値観があるから、全部やると、自分がどういった視点を蔑ろにしがちなのか、よく分かりますね。胸が痛い。
で、青ルートを遊んだ当時は、ディミトリを王国の仲間たちの所に戻してあげたい、という願いがあってソティスエンドを選びました。私が入り込む隙間があっちゃいけないと思っていました。それは結局、プレイヤーの私が、俯瞰して遠い所から彼らを見ていたからなんだろうなあ。またいずれ青ルートを遊ぶ時があれば、今度は同じ目線で世界を見たいです。
それで昨日クリアした赤ルート(エーデルガルトルート)ですが、めちゃ楽しかった…純粋に悪役ルートを遊べるというのが面白かったです。悪役の立ち回りができる。フィクションの醍醐味だと感じました。でも、エーデルガルトの自己開示が上手くて、いや、先生にあまりにも心を開くものだから、結局、エーデルガルトの味方でいたいと思わされてしまいました。私の個人的な理想はクロードのそれと概ね同じだけど、まあエーデルガルトも近しいものだから手伝おうという感じです。そういう意味では、ハンネマンとの支援Aで感動してしまいました。ハンネマン先生も私(プレイヤー)と似た態度でエーデルガルトを見ていたか…という嬉しさ。
それにしてもエーデルガルトが、あんまりにも先生の事を頼りたい、力を貸してほしい、と願っているように見えて、それが健気で痛切で、気付いたら沼に落ちていた…実家である黄ルートでも、ここまで思い入れなかったのにな?!赤ルートだけはベレト先生で遊んでいたので、余計にエーデルガルトを助けたいと思わされたのかもしれません。
「少しは自分の頭で考えろ!」と何度も苛立たされたフェルディナントも、戦後の社会の作り方を考えていた事を知れて感動しました。あの人は戦中向きの人柄じゃなかったんだ、戦後にはああいう人が必要なんだと、自分の視野の小ささを痛感させられました。ペトラがドロテアをブリギットに誘った時も感動しました。社会構造の中で、たまたま不利な立ち位置に生まれ、そこから脱却する術ばかり考えていたドロテアこそ、常識さえ異なる外国に身を置く経験をしてみてほしい。その時に、きっと、ドロテアが受けてきた苦しみは、たまたまその時代・その国で生まれたせいであり、ドロテアはなんにも悪くないんだと実感できるんじゃないかと思います。
ところで私は1周目の時点で、ヒューベルトの台詞(散策で会った時に言う台詞)がいつも一歩引いた所から皮肉混じりに言っていて、不謹慎な面白さがある、良いキャラだな…と思っていたのですが、赤ルートで初めて顔面のアップを3Dで見た時に、タイプの顔立ちでびっくりしました。かっこいい!うわあ赤ルートはヒューベルトと結婚する!…と思いましたが、よく考えたら私はベレト先生だった…。10秒で失恋。終わり。
ヒューベルトとエーデルガルトの支援Aは良かったですね。なんだかこう、社会人になってお互いに既婚者になった2人が「実は大学生の時、好きだったんだよね」「なんでその時に言わなかったの?」みたいな空気感が、良かった…。何度もあの笑いを思い出しては泣きそうになる。ありがとう、エーデルガルトは私(ベレト先生)と結婚しました。
上記の2人が好きになりすぎて、分岐前のセーブデータがあるにも関わらず、教団ルートに進むモチベーションがありません。なので一旦ここで終了かな。DLCも気になるし、教団ルートの最後も気になるので、いずれは遊びたいですが、あんまりやってても漫画が進まないし…。
でも去年の後半は、仕事があまりにも多くて、心配事も多く、プレッシャーも高く、何かを描いたりする気力がなかったので、日々少しずつ受け身で遊べるFEには救われました。ありがとう。3ルートともスカウトしたリンハルト、ありがとう。2ルートで遊んでくれたシルヴァンもありがとう。最後にみんなに一言だけ感想を書きたいです。
クロード。頼もしいのは結構ですが、私まで手の上で転がそうとするのは傲慢です。悔しいけど好きです。
ローレンツ。学生からあの視座の高さには尊敬しかありませんでした。この世界で初めて尊敬したキャラはあなたです。
ヒルダ。あんなに強いと想像できませんでした。マリアンヌの面倒、たまに見てあげてね。
ラファエル。オデと呼んでてごめんなさい。苦労を前に出さない態度に救われました。
イグナーツ。私はレオニーと旅に出たら良かったんじゃないかなって、割と本気で思っています。
リシテア。リンハルトと結婚して寿命が延びて、幸せそうで、私は本当に心から嬉しかったです。
マリアンヌ。好物を食べた時の悩まし気な表情を可愛く思っていました。
レオニー。必殺率の高さに慄きました。最高の傭兵になると思います。
ディミトリ。そのPTSDを救えるのは先生や仲間だけじゃない、カウンセラーや医師にも頼ってみてほしいです。少しでも楽になってほしい。
ドゥドゥー。ダスカーの料理を仲間達に共有できたこと、私は嬉しく感じています。
フェリクス。もう卑屈にならなくて大丈夫、剣だけをアイデンティティにしなくて大丈夫です。皆と仲良く生きてください。
イングリット。メルセデスとの支援で泣きました。自分の人生を手放さないでいてくれたら嬉しいです。
アネット。頑張る事をやめられない子は放っておけません。頑張らなくても居場所があることを忘れないでください。
アッシュ。アッシュの責任感や正義感を培わせてくれたロナート卿は、本当に立派な人だったんだと思わされています。
シルヴァン。メルセデスの支援良かったよね。目を曇らせずにしっかり自分や周りの事を見てほしいです。
メルセデス。赤ルートのエミールEDで泣いちゃった…辛抱強いお姉ちゃんだったよね。いつも頼もしかったです。
エーデルガルト。これからはベレト先生が一緒にいるから大丈夫です。
ヒューベルト。ベレト先生はエーデルガルトを裏切らないから安心してください。
フェルディナント。多くの人がフェルディナントに憧れるような、そんな世界を作りたいですね。
カスパル。何も言うことないです。私が人生に必要だと思う考え方・視点を、最初から全部持ってました。
リンハルト。リシテアの事をよろしくお願いします。3ルート共、助かりました。
ベルナデッタ。ヒューベルトと結ばれると思わなかった。楽しい家庭になりそうで良かったです。
ドロテア。沢山のやりたかった事をやってほしいです。今が1番幸せだと思える日がきっと来ますように。
ペトラ。王族の矜持には感嘆させられ続けました。意志の強さには尊敬の念しかありません。