1p漫画「雨」のはなし


創作垢で漫画を描きました!この間の日曜にもツイキャス配信したのですが、そのテーマが「漫画制作」でした。内容としては、漫画を描き始めた小説書きのハイビさんが、漫画の難しさや面白さについておしゃべりするものでした。きっと動画そのものはいつでも見られるので興味のある方は聴いてみてね。


ハイビさんが漫画を描くきっかけとなったのが「与えられたお題で、1pでネームを描く」という遊びでした。それについては以前の記事にも書いています。


▽記事はこちら
https://hibimari.blogspot.com/2021/11/blog-post.html

ツイキャス内でもご紹介した、ハイビさんの3pネームを1pにトリミングした際の私のネームや、紹介しなかったネームもあります。良ければ読んでいってね!


そんな話題をしたので、ツイキャスの最後にも1つのお題を出してみました。「雨」です。その日は雨で、外出も出来ずに予定が無かったので、ツイキャス配信後にネームを描こうと思っていました。それで描いたのが次のネームです。


雨だから、水だよな、水だったら水の妖精が出てくる話がいいな。普段は水のある泉にしかいないんだけど、雨のおかげで街にも出られるとかだったらロマンチックで素敵だな!そう、街の中なんだけど、ファンタジックな妖精的なものがいる絵が描きたいな!きっと素敵だと思う!と思って描きました。素で妖精が出てくる話がいいなと浮かぶあたりが自分の癖を感じます。子どもの頃からなんだか妖精という存在がファンタジックでメルヘンで好きです。もしかしたら、世代的なものもあるのかもしれませんし、ピーターパンやティンカーベルが好きだったので、そういう影響だったかもしれません。


Twitterではツイキャスを聴いた何人もがネームをアップしてくれていて嬉しかったです。やっぱりひとつのテーマを取っても、描かれる内容の方向性が全然違うなあと思いました。自分と違うという意味ではなく、みんながみんな違うという意味です。たった1pでも、漫画の表現の幅広さを感じます。


そうこうしていたら、ネームだけでなく清書まで終わらせている方がいたので、いや私はネームまでしか描かないと思ったから街とかいう作画の面倒臭い要素を入れたのに、清書を見せられたら私も描きたい!!!と思ってしまって、夕方から着手しました。着火させられてしまった!火属性あるある!とか言って着火させられることは大好きなので、とても楽しく描きました。


街があって人がいて雨が降っていて水たまりがあって妖精がいるとか意味がわからんと思いましたが、ここのところ性癖垢でずっと漫画を描いていたおかげで「物語を伝える為なら、いくらでも絵的に嘘をついていい」と思えていたので、もう潔くパースは全部嘘パースに出来ました。途中、変な見え方にならないだろうかドキドキしたのですが、全部描いてみたらなんか絵的にはまとまった感じがしたので良かったです。


つい私はイラストを描く際など、頭の中で3Dで組み立ててからその通り忠実に描こうとしてしまうのですが、そのせいでつまらない・何の演出のない構図になるところが短所だなあと思っていました。あとは枠で区切って描かないと、いろんなオブジェクトを処理しきれなかったり。でも漫画を描くことで、もう大胆に嘘をついた方が絵が決まって見えたり、意図が通じたり、カッコ良い場面になると実感したので、最近はとても絵が自由になりました。めちゃめちゃ嬉しいです。絵って自由に描いていいんだよね!


自分のことを想像力が無い人間だとよく思ってはげんなりしていましたが、嘘をつく勇気がなかったんだと思います。自分が好きなものに対する自信が無かったので。でも最近は自分が、何が好きなのか見つめるようになってきて、その表現の為に絵的な嘘も手段として使えるようになってきて、本当に楽しいです。よかったあ!


脱線しましたが、そんな「私が見たい感じ」で3コマ目が描けました!あとは素直によくある感じで(多くのファンタジー好きが見慣れた感じで)2コマ目を描いて、自分が思う可愛さで1コマ目を描いて、トーンを貼って完成です。


ちなみにネームではアンベルという名前の妖精にしていましたが、元ネタのアンブレラにより近づけようと思ってアンヴェラに改訂しました。元々のプロットでは名前もついていなかったのですが、名前があった方が読んだ時に親近感がわくかなと思って、名前を付けました。


そんなこんなで、自分好みの漫画を制作できて楽しかったです。また1pとか2〜4pくらいでテーマを決めて単発の漫画を描きたいなあ。共同創作のCHANGEとはまた違って、自分だけの世界観が爆発できて楽しいです。自分に一番刺さるし。これが自己表現……自分の好きなものを正面から見つめる時間が増えてきたから、より楽しんで出来ているのかなとも思います。創作って楽しいなあ。


とはいえやっぱり、孤独じゃなくて他の人たちも同時進行で漫画を描いていたからこそ、熱中できたところもあります。なんかこうどうしても、周りのみんなと同じことをして、そっと加わっていたいと思ってしまうんですよね。ランニングが楽しいのも、河原で走っている人がいつも何人もいるからだと思います。またこんな機会があったらいいなと思います。いやなくても漫画は描きたいな。体力…!ほしい!